1999.6/24up
FMブルー湘南
川名 匡の山に遊ぶ
(1999.06/26放送分)
梅雨の晴れ間
先週末はやはり雨に降られまして、というか、この時期は当たり前なんですが、雨に打たれながらの沢登りをしてきました。不思議なモノで、沢登りをしていると雨はほとんど気になりません。もっともそんなに強い降りではなかったし、沢をビショビショ歩いて、滝の飛沫を浴びながら登るわけで、雨に濡れるよりも沢で濡れる量の方が多いという状況ですから、これは当たり前の感覚かもしれません。
ところで雨の中、沢登りなんかしたら、川が増水して危ないのじゃないかな? と思う方も多いかと思いますが、丹沢の特に表丹沢といわれている地域の沢は短い沢が多いので、よほど強い降りでなければ沢の水が危険なほど増水するような事はありません。でも少しは増水していまして、夏の暑い時期に行くと枯れて乾いているような上部にある滝まで水が流れて、雨が降っている時の方が、かえって長い距離の沢登りを味わえたりもします。今回も、何度か登っている沢でしたが、適度に水量が多くて、普段は滝ができていないような場所も綺麗な滝があったり、かなり上の方まで水が流れていたりで、いつもよりも楽しめました。雨具も着ない程度のシトシト雨でしたので、私の一番好きな雨の振り方です。10人という大人数で登ったので、ひとり静けさを味わうというわけには行きませんでしたが、それでも沢の静寂さは伝わってきます。「あれ?…そう言えば雨は?」という感じで、ふと空を見上げて、細い雨が降っているのが分かりましたが、ホントに気にならない雨でした。沢を登り終える頃にはその雨も止んで、うっすらと霧が流れる中、充実感に包まれて下山しました。
登ったのは表丹沢の四十八瀬川の源流にある、"小草平ノ沢"という、初心者向きの簡単な沢でしたが、今回は特に、この沢ってこんなにいい沢だったかな〜と思うほどの雰囲気で、"雨もまた楽しい"を実感しました。
その沢登りの翌日、朝寝坊の私は、久しぶりにお日様に起こされました。何となく気分が良かったので、いつもは次の山までそのままになっている昨日の装備類を、その朝はすべて外に干しました。普段そんなことはしない私ですので、そのおかげで直ぐ夜にはまた雨になってしまいましたが、まあ…それはさておき、しっとりと濡れたままのザイルなどを物干しにかけてから、沢用の渓流靴もたわしでゴシゴシ洗ってあげて、お日様に当ててやるとやっぱりみんな気持ちよさそうにおとなしくしています。シュラフもパタパタと叩いて干しました。すべての装備を干し終えて、私もその真ん中で日向ぼっこでした。
梅雨の晴れ間がこんなに気持ちがいいなんて…、雨あってこそのお日様だなぁ…などとぼんやりと考えてしまいました。
今年の梅雨はどうやらシトシトと静かに降る雨が多いようで、私はとても気分がいいです。ただ、このままだと夏の水不足が…とか、梅雨の前半にこんな感じだと後半にまとめてドバッと降られるのかななんて、ちょっと心配したりもしてます。
さて、引き続き皆さんからのご意見やご質問を待ってます。
宛先は、
〒238−0008 横須賀市大滝町2−20 FMブルー湘南
FAX は、0468−21−3511 川名 匡の山に遊ぶの係りまでよろしく。
そして、もう一つお知らせがあります。
実はこの放送、山に遊ぶのホームページを作りました。
http://member.nifty.ne.jp/t_kawana/ です。
このホームページは、放送の原稿が過去半年分、約30話ほどを読むことができます。それと、今後の放送予定と、掲示板・お便りフォームも設置しました。掲示板は、ホームページ上でご質問にお答えできますし、お便りフォームは、ご自分のEメールをお持ちでなくても、私宛のメールを送る事ができますので、利用してみて下さい。また、このホームページからの私宛のメールや掲示板の内容は随時番組でご紹介させてもらいますので宜しくお願いします。インターネットを見られる環境の方は、是非見ていただいて、お便りいただけたら幸いです。あと、私のEメールは、
t_kawana@da2.so-net.ne.jp です。
それでは、皆さんのお便りをお待ちしています。
さ て明日は、やはり丹沢四十八瀬川の源流にあります、勘七ノ沢を登りに行きます。明日も雨に降られるでしょうか?そしてその翌日には、また新潟に出かけます。今度も2週間目一杯のお仕事ですので、次回はまた新潟は越後湯沢からの放送です。残雪はだいぶ消えたのではないかなと思います。太郎や次郎は元気かな?
って、ちなみに太郎や次郎は、私が毎回会うブナの木に勝手に付けた名前ですが、彼らのお便りもまたご報告します。
雨に濡れ、頭のお皿も益々快調〜 一級遊び人、川名 匡でした。ではまた。
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