1998.12/24up

富士山雪上トレーニング

脳天気山行


5合目BCにて 期  日:1997年12月4日(夜行)〜6日
メンバー
L川名/カンスケ/トラ杉/ゆーちゃん/パンプキン/アビさん
行  程
12/4(金)富士吉田→馬返し(車中仮眠)
12/5(土)馬返し〜佐藤小屋※テント設営〜雪トレ(3h)
12/6(日)"雨の為トレーニング中止" テント撤収〜馬返し


 浅間神社の駐車場に集合。全員で馬返しまで向かう。星が綺麗でついつい寝るのが遅くなってしまうが、明日があるので寝ることにする。車の座席を倒しての仮眠はチョットきつかったのでほんの2〜3時間程度の仮眠であったがだいぶ長く感じた。

一日だけ参加のアビさんが夕方下山のためスバルラインで入る。それで食糧の荷揚げを彼の車でやってもらう事にする。何せ一食分なのに大量な食材があり、下から担ぎあけをしたのでは時間が無くなりそうだったからだ。キムチ鍋の食材だが、野菜だけでも段ボールいっぱいあってどう見ても20人分ほどの材料だ。(誰がそんなに食べるんだ〜)
 私とアビさんがスバルライン5合目まで車で入山。車をスバルライン奥の佐藤小屋方面へ向かう御中道に駐車し、ザックに入りきらない食料は上にくくりつけて、約30分のボッカをする。スバルラインの開通時間の関係もあり、我らが佐藤小屋に到着してからすぐに馬返しからのメンバーも到着した。

夕方、なんかすごい雲が現れた
[トレーニング出発だけど雪がない…]

 テント設営後、トレーニングに出発。しかし雪がない。富士山に雪がないのはここ数年の常識だが、それにしても雪がない。耐風姿勢やピッケルの持ち方などの講習をしながら登り、結局7合目近くでチョットした斜面にかすかに残っている雪を見つけトレーニングを開始する。他のパーティは皆もっと上まで登っていたが、今日帰りのアビさんの事も考えると、登るのだけで時間が無くなってしまうのでここで始める。約6〜7メートル四方の吹き溜まりだ。それを外すともう黒い火山岩の斜面だ。滑落停止などをしたらすぐに地面が出てしまうのでそれもできない。結局アイゼン無しの雪上歩行とアイゼンを付けての雪上歩行をその小さな雪上で実施した。我らが数時間歩き回っただけで、もう雪は下の地面と混じり合って、いっかり薄灰色になってしまった。

 夕方の17時にはスバルラインのゲートが閉まってしまうので、16時にトレーニング終了・下山開始。我らは佐藤小屋上に設置したテントへ、そして仕事のために日帰りで帰るアビさんを見送る。空を見ると、まるでラピュタに出てくるような雲がモクモクと現れている。こちらにどんどんと近づいてくるようで不気味だ。明日の天気が心配になる。さて当然であるが、夜は食べきれないキムチ鍋で死ぬほど腹が膨らんだが、これ以上ない満足感に包まれた。明日はもっと上に行って、本格的にやろうと話し消灯。

[トレーニング出発…したいけど雨が降る…]

 二日目、昨日よりも上まで登って、滑落停止動作やザイルワークのトレーニングをするつもりでしたが、なんと雨である。雨は夜中から降り続けていて、これで残っていた少ない雪も消えてしまっただろう。結局、残念だが今日のトレーニングをあきらめて、ゆっくりと起きて残りのキムチ鍋を食べる。
 のんびりと夕べ飲み残した寝酒で過ごしていたら雨もあがり、ゆっくり昼近くに下山をする。何とも拍子抜けの富士トレであったが、腹だけはいっぱいになった。もっと雪が欲しい〜!!、あぁ…腹はこれ以上ふくらむな〜!!

下山前に一枚



←ご覧の通り雪が全然無い……






以上 川名 匡 



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