1997.12/10up

越後・巻機山

脳天気山行


ヌクビ沢出合にて


期  日:1997年10月24日夜〜25日
メンバー:L川名/SLカンスケ/トラ杉/TAO/日だまりの亀/きすげ/Kao-bee/Tomo

割引沢 (前日)
10/24(金)天候:曇り
 越後湯沢→三俣(泊)

 金曜日当日まで私はここ越後湯沢でお仕事をしていた関係で、今夜はそのまま定宿に泊まり、明日巻機山に行くことにする。それでその計画に乗った、今回の山行メンバーのうち半数が私の泊まっている宿にやってくることになった。一番乗りはトラ杉さんで、夕方の16時に越後湯沢の駅で合流した。さて何をして時間をつぶそうか少し迷ったが、温泉に行く事にする。私の仕事の定宿は三俣にあり、やはりその三俣にある"街道の湯"というまだ新しい町営の公衆浴場(一般¥500)に入った。ここは露天風呂もありなかなか気持ちがいい。宿で割引券をもらおうとしたらあいにく切らしているとの事で、町民用のパスをもらってきた。お陰で安く入れた。時間もあるのでゆっくり浸かる。夕食をトラ杉さんと二人で食べ終わり、さて次に来るのはカンスケだ。越後湯沢の駅まで、新幹線で到着する彼女を二人で迎えに出る。その晩は三人で三俣の国道沿いにあるスナック(シャトリーゼ)に行く。このお店は私がよく行くところで、ママとも顔なじみなので行きやすい。先週私が山で取ってきた天然ナメコをママにあげておいたので、今夜はナメコ汁が待っていた。自然のナメコを始めてみるカンスケはその大きさにビックリしていたが、好物だと言うことでお代わりして食べていた。美味しかった。
 さてその次に到着したのは、夜早く車で出てきた亀さんとKao-beeの二人だ。残念ながら到着が1時近かったため、ナメコ汁は食べられなかったが、布団で眠れるので疲れもとれるだろう。今夜遅く出たはずの残りのTAOさんTomoさんきすげさんの三人は、車中泊の予定で少しかわいそうだ。

10/25(土)天候:曇りのち小雨
三俣→六日町→清水村→米子橋(登山口)〜割引沢(沢ルート)〜分岐〜(山ルート)〜登山口→越後湯沢

 さて当日、朝食をゆっくり食べていたら遅くなってしまい、TAOさん達との待ち合わせ時間に遅れること30分。巻機山の登山口、米子橋の駐車場に着いた。六日町辺りからは雲がかかってはいたものの巻機山がしっかりと見えていて、こりゃひょっとしたら大丈夫かもしれないと思っていたのだが、案の定と言うか天気予報通りと言うか、私たちが到着するとすぐにガスが出て、今にも雨が降り出しそうな雰囲気になった。全員でしばし協議し、残念だが予定していた米子沢は諦めて、割引沢の登山道を登る事にした。これからドンドン天気が悪くなるのは分かっていたので、途中の分岐まで行って戻る事にした。それでもなんにもしないで温泉に走るよりはいいだろう。

アイガメノ滝  割引沢の登山道は沢沿と山腹の二つのルートがある。二つは上部で合流し巻機山の山頂に向かっているのだが、今回は沢沿ルートを登り分岐から山腹ルートを下ることにして出発。歩き出してすぐに待ってましたと言う感じで雨が降り出した。全員雨具を着る。

記念写真  道はかなり荒れていて、本当にこれが一般ルート?という感じだったが、ルートの入口やそこかしこに危険、上級者コース等の立て看板があった。登山道と言うよりは、沢登りの巻き道の様で、それはそれで面白かったが、滑りやすくておまけに泥だらけとなり、やっぱり雨の日には登りたくない場所かもしれない。沢を渡ったり、大きな石を越えたりして、ほとんど沢登り状態でヌクビ沢出合に到着。ここから約2時間で巻機山の稜線に登れるが、今日はここから下山する事にする。きすげさんが、はたしてヌクビ沢の水と割引沢の水の味が違うか?と、出合から両方の沢に入って別々に水をくんできたが、味は同じ(・_・)だった。


 さてここからは山腹ルートを下る。地図によると、もう少しヌクビを登った所に分岐があるようだが、出合の左岸にしっかりと道が出来ていて、たぶんこれを登ると登山道に出るだろうと登ったら、案の定ばったりと登山道に出た。山腹の道は、先ほどの沢沿いルートよりは歩きやすかったが、落ち葉がびっしりと敷き詰められていて、これまた滑りやすい。よく新雪が降ると、ちょっとの積雪でも道が見えなくなって迷ってしまう事があるが、落ち葉でも同じような状況になりそうだ。それくらい落ち葉が積もっていた。実際に一、二カ所間違いやすい場所もあって、振り返って確認してしまった。

下山 八海山の蔵元前で  登りは1時間以上かかってしまったが、下りはやはり早かった。雨は上がって、たまにパラパラと降る感じなので、雨具を脱ごうか着たままでいようか迷いながら歩いていたら登山口に着いてしまった。雨もあまり強い降りにはならなかったので、これなら米子沢も行けたかな?と、ちょっと後悔したがしょうがない。それに上に上がれば雪になっている可能性が強いので、やっぱり安全を考えてこれでよかったのだろう。また別の機会に登ろう。



(登山後記)
 下り着いてもまだお昼前。歩いていた時間は3時間も無かったのだから当たり前だ。勿論当然のコースとして温泉は入るが、ずっと浸かりっぱなしでもふやけてしまうので、どうやって時間をつぶそうかみんなで考えたが、結局八海山(日本酒)を買いに行こうと言う事になった。以前私が探し回った八海山の蔵元にまた少し迷いながら行く。しかし蔵元では小売りをしてくれないので、買うのはその蔵元の真ん前にある酒屋さんだ。ここは店構えが小さくてつい見過ごしてしまうお店だが、本醸造・純米醸造・吟醸・純米吟醸と沢山の八海山がいつでも置いてある。日本酒大好き娘のカンスケが、買った八海山を持って八海山醸造の前で写真を撮ってくれと言う。私は恥ずかしかったが素早く撮ってあげた。(ただのミーハー観光客)
 その後越後湯沢に戻り昼食。構えがよくて味はそこそこの、温泉通りの「しんばし」という蕎麦屋に行ったが、観光客がずらっと並んでいたので諦めて、東口通りの構えは普通だが味はいい「中野屋」へ行き"へぎそば"と舞茸天ぷらをみんなでつつく。本当は温泉通りの「森瀧」に行って"うどんすき"(一人前なんと¥700!)を食べたかったが、ここは夜の店じまいの時間まで予約でいっぱいの状態でダメだった。やっぱり森瀧は平日でなくては入れない。さて次は温泉、越後湯沢には沢山の公衆浴場があってどこがいいか検討したが、みんなが「露天風呂に入りたい」と言うので、昨日トラ杉さんと入った三俣の"街道の湯"に行った。そして今夜はきすげさんの紹介で石打のコンドミニアムに泊まる予定でいたが、私は仕事で帰らなくてはならなくなってしまって、泣く泣く帰ることになった。う〜、さっき買った"八海山純米吟醸"が飲めない……。


 以上

川名 匡(写真と文) 

[Copyright(c) 1997 by Tadashi Kawana]

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