1997.12/10up

丹沢・初心者登山教室

横須賀山岳協会主催


塔ノ岳山頂にて
塔ノ岳山頂にて


期  日:1997年5月24日〜25日
メンバー:L川名/長沼/菅野/他一般募集参加者20名

雨上がりの大倉尾根
5/24(土)天候:雨
横須賀→大倉発1030〜花立山荘1430(泊)

 早朝横須賀を市のマイクロバスにて出発。あいにくの雨で気持ちがなえる。今回は"初心者登山教室"と言う、毎年この時期に恒例の横須賀山岳協会主催の一般募集登山だ。場所に関しては毎年違うが、それでも初心者向きのアプローチも近い場所となるとある程度は限定されてしまう。以前、私たちが実施した時は箱根の明神・明星ヶ岳であったが、今回は大倉尾根を登って表尾根を下るルートとなった。
 横須賀を出発する時から雨が降り続け、秦野に近づくほど降りが強くなっていく雨を見ながら、このまま降り続いたら中止だと話あっていたが、なんと大倉に着くと雨がバタッと止んでしまった。
 仕方なく(?)出発する。初心者教室と言ってもほとんどの方が登山経験があり装備も完璧なのだが、やはり何名かは本当に初めてという参加者がおり、私たちが比較的多く注意をはらうのはそんな方々だ。トップを歩く菅野に、これでもかと言うくらいに遅いペースで登らせ、ほとんどの参加者はイライラとしているようだが、それでもバテて歩けなくなった方が出た。しばらく休ませて事なきをえる。参加者の中に現役の看護婦さんがいて、脈拍を取ったり元気づけたりしてくれたお陰で、ゆっくりだが歩けるようになった。花立山荘にほぼ予定していた時間に到着。途中からまた降り出した雨で皆濡れネズミだった。
 夕食前の1時間半ほどを使って"登山の講義"をする。内容は登山装備と歩き方だ。特に下山時の歩き方については、皆さん膝を痛めている方が多いらしく、熱心に聞いてくれた。夕食後、小屋の方々と飲み会をして22時消灯。

しっとりといい雰囲気の大倉尾根上部 5/25(日)天候:晴
花立山荘0800〜塔ノ岳0900〜新大日1030〜戸沢出合1300〜大倉1500

 朝起きると雨は完全に止んでいた。霧がたまに薄くなり、青空も見え隠れしている。朝になっても雨が止まなかったら、このまま大倉尾根を下山するつもりでいたが、予定通り塔ノ岳を目指す。昨日体調が悪かった方も、一晩寝て調子が良くなったようだ。ツツジと新緑を程良く濡らす霧が包んでとてもすがすがしい尾根道を歩く。すでに花立まで上がると急登は無くなり、みんな快調に歩いた。そして塔ノ岳の山頂直下で霧が取れ、頂上は青空が迎えてくれた。西から北側にかけてまだガスっているが、南側つまり相模湾側の景色がいい。山頂は沢山の登山者であふれかえっていたが、その登山者目当ての鹿の親子も着ていた。表丹沢の鹿は、登山者達が餌を与えてしまうため全然人を怖がらないどころか、こちらが危険を感じるほど寄ってくる。山頂で一時間ほどの休みをとって出発。新大日を過ぎて政次郎尾根を下る。この下りは所々急なところがあり、膝が弱い参加者はかなり苦労したようだが、何とか下り着けた。

 戸沢の出合からは林道歩きだが、先ほどの下りで体力を使ってしまったからか、ペースが落ちる。2時間ほどかけて、滝沢園入口まで迎えにきてくれたマイクロバスに到着。今回の山行が終了した。

花立山荘前にて
 花立山荘はとてもいい小屋です。建物も新しくてきれいだし。小屋の方達もとても親切で、今回初めて泊まったのですが、いっぺんで好きになってしまいました。
 特に朝食の
"辛〜い大根おろし入"納豆"
とってもグーでした。
皆さんも利用しましょう。



 以上

川名 匡(写真と文) 

[Copyright(c) 1997 by Tadashi Kawana]


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