[雪遊び]01/04放送分


 皆さん明けましておめでとうございます。
 私も、またこれでひとつ歳をとってしまった訳ですが、たぶん、公平に、全員一緒に歳をとったと思いますので、まぁ、諦める事にしましょう。
今年もひとつ、よろしくお願いします。

 さて、今年もあいも変わらずといいましょうか、こりずにといいましょうか、山で遊ぼうと思っていますが、そんな私が遊んでいる事ばかり聞かされても、皆さんはちっとも面白くないかと思いますので、皆さんも一緒に遊びましょう。(^^)v
 そんなわけで、今日は、手軽に出来る雪遊びなんてお話をしようと思います。よろしく。

 まず、雪遊びをするのに必要なものの筆頭一番はなんだと思います?
 そうです。雪ですね。雪が無ければ雪遊びは出来ません。横須賀だとなかなか大変ですね。雪が降ったとしても積もることはごくまれだし、積もったとしても直ぐに溶けだして、泥だらけの茶色雪のなってしまいます。横須賀あたりで雪が降った次の日は、そんな日陰に残った泥雪で、一生懸命遊んでいる子供達をよく見かけます。そんな姿を見ると、どこか雪の多いところへ連れていってあげて、目一杯の雪遊びをさせてあげたいと思います。
 ではどこへ連れて行きましょう? そりゃ私たち山遊び人達が行く山にみんなを連れていってあげて、すばらしい雪の景色を見せてあげたいのはやまやまですが、やはりいきなりは無理ですね。それなりの装備や技術も必要になってきます。ではどこがいいか?
 皆さんスキーにはよく行くと思います。そのスキー場ってとてもいいゆき遊びの場所なのですね。何しろ雪がたくさんある。そしてアクセスもいい。ちょっと高いけど休憩場所には事欠かない。スキーパトロールの人達もいるので、いざというときには心強い。とまあ、良いことづくめです。ただ、ちょっというと、込んでる時は最悪かな? とも思います。がしかし、やっぱり始めての雪遊びはスキー場がよろしいかと思います。
さて、スキー場でいったいどんな雪遊びをするかというと、色々ありますね。
雪合戦、そり、宝探し、等々色々出来ます。とにかく雪と戯れる事、それが大事です。
 私はよく、子供達にスキーを教える機会が有るのですが、まず都会育ちで沢山の雪を知らない子供にスキーを教える時は、雪合戦やお尻滑りなんかの遊びをさせます。させますっていうか、つまり自分も遊んじゃうわけですから、結局白熱してくるとどっちが遊んでもらっているのか分からない状態になりますが。まあ、その辺はおいといて。
 まず雪ってどんなものか。肌で触れてもらう訳です。楽しいですよ。結局楽しくて、長く続けて疲れてしまい、スキーも出来なくなったりしますが、それもまたよしです。
子供達は、いったん雪に慣れると、スキーも、大人がビックリする位に急速に上達します。泥雪しか経験したことがない子供にいきなりスキーを履かせても恐怖心が先に来るだけで、何もいいことがありません。そう、子供の話ばかりしていますが、これは大人にも言える事だと思います。スキー場に行ったら、まず雪遊びをしましょう。楽しいですよ。
 さて、雪遊びをする時の注意を少し。  スキー場では当然ですが、スキーヤー達のじゃまにならない場所で遊びましょう。
よくちびっ子ゲレンデなんていう、子供達のそりなどの雪遊び専用スペースがどんなスキー場にもついています。そこで遊んでもいいですね。でも、実は私はそんな場所はあまり好きではありません。まあこれは、私のスキーに対しての考え方にもあるのですが、決められた狭いスペースで囲いを付けられて遊ぶのは遊んだ気がしないのですね。ちょっとひねくれているかもしれませんが……。だから、私が子供達と雪遊びをする時も、ちょっと場所を選びます。スキー場の脇。適度な斜面。斜面の下に危ない場所がない事。斜面の上も危ない場所が無いこと。上の危なさは、雪崩が起きそうとか、暴走スキーヤーが落ちてくるとかですし、下の危なさは、雪を溶かすための川などが無い事です。そんな安全で、ちょっと静かな場所は、どんなスキー場にも結構あるものです。ただしパトロールの人に怒られるかもしれないのでその辺もちょっと注意ですね。
 雪遊びのための装備ですが。完全装備でのぞみましょう。スキーウエアー等の放水の効いたウエアー上下。特にズボンは注意です。防寒長靴に防寒手袋。特に手袋も濡れやすいので防水のしっかり効いたものがベストです。手袋の予備も持ちましょう。予備は普通の毛糸の手袋で充分です。濡れた手袋や、長靴で長時間遊んでいると、スキー場でも立派な凍傷になります。帽子も忘れずに。雪が降っている日はゴーグル。快晴の時はサングラスが欲しくなります。これだけそろえれば完璧です。ちょっと注意するものは、小さめのウエアーです。特に子供達は成長が早いので、ついつい小さなウエアーをもう一年着させちゃうかなんて親の考えでそのままにしちゃいますが、スキーをするときはもちろん。雪遊びで雪の中を転げ回るわけですから、直ぐにズボンの裾や袖口から雪が侵入して来ます。ウエアーは常に大きめがいいですね。
 最後に、天候にも注意しましょうね。スキーヤーもまばらになるほどの吹雪の中で遊んでいる子供達も見かけますし、それもある意味では楽しいですが、そんな吹雪の中では、たとえばほんの数メートルゲレンデをはずれても、自分の居場所が分からなくなる事もあります。特に子供達は、そんなことかまわず動き回るので、視界が悪いと直ぐに見失ってしまいます。スキー場の脇で遭難するのも洒落にならないですから、充分注意しましょう。

 雪遊びは楽しいです。皆さんも、今度スキー場に行くときは、ちょっと童心に戻って、雪と戯れる時間を作ってみたらいかがですか?

 今年も寒い日が続きます。
 寒さに負けず沢山遊んで下さい。

 お餅と雪と雪遊びが大好きな一級遊び人:川名 匡 でした ども


※FMブルー湘南(78.5Hz)"川名 匡の山に遊ぶ"
 <毎週土曜日AM9:40〜9:50>1996.1/4放送分より

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