1997.12/10up

奥秩父・笛吹川東沢〜釜ノ沢

脳天気山行


釜ノ沢



期  日:1997年8月16日〜17日
メンバー:L川名/カンスケ/TAO/Kao-bee/うたつやま/きすげ

東沢を歩く1
08/16(土)天候:曇り時々晴れ間
塩山合流(タクシー)→西沢渓谷入口〜東沢出合〜山の神〜釜ノ沢出合前(テント泊)

 塩山の駅で合流、バスを待とうとしたらタクシーの運転手に声をかけられた。バス代でいいと言う。バスより速いので乗ることにする。前の晩ほとんど寝ていなかったので眠くて、寝たいのに運転手さんが話をするのでつらかった。(^^;
 西沢渓谷入口で荷造りをして出発。しばらく林道を歩く。しっかりした吊り橋を渡ると、通行止めの看板がある東沢方面の踏み跡が右にある。ここを入るが夏場は藪がうるさい。しばらく進むと道が崩れて沢に出る。ここで二回ほど東沢を渡りすでに廃道状態の東沢遊歩道に取り付く。昨年はしばらく歩いた東沢のきれいな渓谷を、今回は左下に見ながら何カ所か崩れた道を進むとやがて今にも朽ち果てそうな丸木橋が現れる。昨年も壊れそうだった橋はあまり変わらず今年も存在していて、いったいいつ崩れるのかなと思う。その時自分がいないことを祈ろう。
 山の神に着く。ここからいよいよ河原を歩くので、渓流シューズに履き替える。ところで今回、きすげさんは渓流用の履き物をもってきていない。なんでも、東沢は行きたいけど、沢登りはしたくないとの事。だから彼は今回、オニューのゴアティックスの軽登山靴で来ている。「ポリシーです」と言う。結構頑固だ。それでも浅い渡渉の場合、つまりくるぶしから足首程度しか潜らないようなところはゴアティックス製の登山靴の方が快適そうだった。だけど、東沢がそんな渡渉ですむ訳がない。我々は、深い場所もザバザバと歩いているのに、きすげさんは浅い場所とか石を飛んでとか、最悪靴を脱いでとかして歩くため、だんだんと遅れがちになってきた。やっぱり頑固だ。(^^; 我々は、右のカンスケの写真の様にとても気持ちよく水遊びをしているのに。かわいそうになってくる。

 東沢をだいぶ歩き、私がいつも泊まる場所に着いた。ここは何度も利用している場所で、釜ノ沢までほんの少しで比較的広い砂地もあり、もし増水した場合は逃げられる高台もある。テントを設営し、私とカンスケはお昼寝。その他のメンバーは釜ノ沢の出合まで偵察に行った。乾いた流木を集め、今夜の焚き火の準備をする。ここでうたつやまの登場。焚き火が好きらしい。焚き火奉行に就任した。いつの間にか暗くなり、焚き火を囲んで夕食そしてチビリチビリと飲む。沢での泊まりはこれが命だ。焚き火が無ければおもしろさ半減だ。やがてウトウトしだして、眠くなった者から順にテントに潜り込む。うん〜これだから沢登りはやめられない。

東沢を歩く2
08/17(日)天候:晴時々曇り
テント〜釜ノ沢出合〜千畳ノナメ〜テントへ戻る
〜山の神〜東沢出合〜西沢渓谷入口(タクシー)→塩山温泉〜塩山駅

 初日は今一天気がパッとせず曇りだったが、朝起きると日が射していた。
 今回は勿論沢登りが目的だがそれだけではない。"沢で流しそうめん"と言う大事な企画があった。それを朝食で実施する。ところが、ここで私が大事なザルを忘れた事に気づく。ザルが無ければ、そうめんを流した後に拾う事が出来ない。万事休す。そこでゴミ袋に沢山の小さな穴を開けるという結構大変な作業をして、ザル代わりの穴だらけのビニール袋を作った。これがあまり上手く行かない。すぐに水もたまってしまう。でも何とかそうめんを流し、何とか食べた。なんかすごい苦労をした割には見返りが少ない。あまり感激的なそうめん大会にはならなかった。次回に期待しよう。
 さてそうめん流し(?)が終わると"沢水浴"の始まりだ。全員空荷でハーネスとヘルメットだけ着けて釜ノ沢に出発する。カンスケだけザイルと行動食を入れたDパックを持たせた。ちなみにきすげさんはお留守番でかわいそうだが……。
 釜の沢の出合を入るとすぐに魚止の滝がある。ここは右側のツルツルの岩を登るがよく滑る。ほんのちょっとのくぼみを使って登る。私とカンスケが先に登り、今回ここだけザイルを出した。でもみんなスイスイ登ってきた。
さてこの魚止の滝を過ぎるといよいよ天然ウオータースライダーの登場だ。比較的緩いナメ滝と程良い深さの釜がある。ここでしばし遊ぶ。Kao-beeと私で沈めっこをしていたら、他のみんながKao-bee側にまわり、私はあっという間に沈させられる。水中で見るとコバルトブルーに輝いた水面がきれいだ。ずっと見ていたい気もするが、それはやばい。ずぶぬれになって起きあがる。冷たい水は気持ちよくて楽しい。ただし、時々日が陰ってしまうので、その時は寒い。もっとパッと晴れないものだろうか。

釜ノ沢にて
 しばらくウオータースライダーを楽しんでからすぐ上にある千畳のナメに向かう。ここは、やはり初めて見る者はみな感激する場所だ。水流をバシャバシャさせて歩くと気持ちいい。ナメ滝がとぎれる場所まで登り、遊び疲れた頃下った。

 お留守番のきすげさんと合流しテント撤収。そして下山。日曜日の今日登ってくる登山者も数人会ったが、きすげさんの様に登山靴の人もチラホチいる。バシャバシャ行った方が楽しいだろうになぁ……と思った。

 西沢渓谷入口でタクシーに乗る。運転手さんに聞いて、塩山の駅まで歩いて5分だという"塩山温泉"に降ろしてもらい全員温泉に入った。とてもヌルヌルしたお湯で、石鹸で洗った後何度お湯で流してもヌルヌル感が取れない。なんか気持ち悪い温泉だったが、お風呂を上がってしばらくすると、乾いた肌はすべすべだった。ちなみに、塩山駅までは走っても10分程はかかりそうな道のりで、我らはゆっくり15分ほどかけてたどり着いた。急いで帰りたいというきすげさんとTAOさんが、すぐに来た"はまかいじ"に乗って行ってしまった後、残された我らは駅前のモスバーガーでフレッシュバーガーとモスチキンを仕入れて電車に乗る。もくろんでいた車内宴会は全員が一緒の席にはなれなかったためあまり騒げなかったが、山登りと温泉の後のビールはやっぱり美味かった。

 以上

川名 匡(写真と文) 



[Copyright(c) 1997 by Tadashi Kawana]

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